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2010年12月14日 (火)

『猫毛愛』、豆本ほぼ同時発売

電子書籍化の流れに毛ほども影響を与えず
『猫毛愛』、豆本ほぼ同時発売



 電子書籍元年ともいわれる2010年、新刊が「電子書籍同時発売」の謳い文句で発行され、話題となることも多かったが、その年の終わりに、時代の潮流と逆行するかのような企画が実現した。
 11月26日発行『猫毛愛―毛から気づいた50の猫のおきて』(蔦谷香理著、幻冬舎刊)を豆本化した『猫毛愛豆本叢書』(蔦谷香理著、蔦谷耕書堂刊)の刊行による、「豆本ほぼ同時発売」である。

 『猫毛愛豆本叢書』は、『猫毛愛―毛から気づいた50の猫のおきて』(以下『猫毛愛』)収録のエッセイを1編1冊ずつの豆本にしたシリーズで、「東京堂書店ふくろう店」(東京都千代田区)で開催中の「豆本ツリー」にて、12月14日から発売。現在までに5タイトルが刊行されている。
 『猫毛愛』では、「猫は、どういうわけでだか、そういうものである」という事例を「猫のおきて」と命名。50テーマほどの「猫のおきて」が収録されており、『猫毛愛豆本叢書』では、既刊の5タイトル以外も今後、豆本化、刊行の予定。ただし、『猫毛愛豆本叢書』の版元である蔦谷耕書堂によれば「時期は未定」とのこと。

Mamenewsph1    猫毛愛豆本叢書(左)。もととなった本、『猫毛愛 ―毛から気づいた50の猫のおきて』の
     表紙に載せると、その小ささがわかる。 出版物について著者による「検印」は廃止され
     て久しいが、蔦谷耕書堂では現在も、従業員による「検閲」が行われている。これも同社
     
の生産能力の限界に影響を与えているのではないか(右)。

 また、通常は「同時発売」と謳うことで、注目度や広報効果の増大を図るが、それが「ほぼ」付きの残念な感じになっている点が同情される。これは蔦谷耕書堂によれば「生産能力のキャパシティを超えていたため」とのこと。そんな状況下での今後の刊行予定については、一部に不安視する声も上がっており、その時期が懸念されている。

Mamenewsph2     豆本ツリーでは、販売する豆本はパッケージされてツリーに吊るされ、閲覧用の見本が展
      
示される。これは『猫毛愛豆本叢書』の見本。まるで『猫毛愛』そのもののようだが(左)
      
見返しをめくると見本が現れる(右)。豆本の中身も、閲覧することができる。


 この動きが、電子書籍の今後の展開に影響を与えることは、猫の毛一本ほどもないと思われるが、蔦谷耕書堂では、一部好事家(猫たわけ)に受け入れられることを期待している。(猫のおきて 2010/12/14)

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